日本で唯一古紙処理と製紙を一貫して行う工場でリサイクル。

グローバルワークの新しいショッパーの原料となる古紙使用率100%のペーパーを作るのは、静岡市清水区に位置する工場。お茶で有名なこの街で、50年にわたり古紙を主原料にしたリサイクル紙の製造と販売を行っています。グループ会社で古紙の回収から運搬、処理と再資源・再製品化まですべてを担えるのは日本でここだけ。

全国から回収した古紙を種類別に選別し、圧縮梱包。種類別に保管され、出荷・利用されます。グローバルワークの紙袋のベースとなる白い再生紙は、印刷会社などから出た白紙の原料のみを使用。白い紙を多く扱うこちらの会社でも全体の3%を占める程度というので、リサイクル紙の純白はなかなかレアなんです。

次はミキサーを巨大化したようなパルパーと呼ばれる機械で、古紙と水を混ぜ合わせてドロドロの状態に。ビニールテープなどの異物だけ残して紙の繊維だけを排出します。さらに3つの工程で不純物を取り除いて純度を高め、紙の繊維である「パルプ」 となります。

パルプを紙にする工程ではまず、回転させた円柱状の網にパルプ液を吹き付け、薄い膜を作ります。そこに毛布を接触させてシート上にしたものを4層に重ねて強度をあげ、2本のロールの間に通して水分を除去 。さらに高温の蒸気を吹き込んだ鉄のロールでアイロンをかけるようにして 乾燥させます。これで再生紙自体は完成。ちなみに紙の厚さは「グラム」で表記するのですが、一般的な紙袋は80g〜120gのものが多い中、再生紙であることをふまえて140g。サステナブルであることはもちろん、品質にもこだわっています。

ちなみに製造工程で出た排水は、敷地内に併設した設備で処理。バクテリアの力で溶存分を分解する「生物処理」と、固形物を沈殿させる「沈殿処理」という高度な技術で、限りなく清水に近い状態にしてから自然に戻しています。

最後はロールで巻き取り、製品寸法に合わせてカット。ラッピングをしてラベルをつけたら、いよいよ出荷を待つばかり。環境活動を追求した工場から生まれたリサイクル紙は、たくさんの思いを乗せて印刷工場へと送られます。

埼玉県にある印刷工場へと運ばれた再生紙は、ここで印刷とショッパーとしての成形を施されます。使用するのは樹木や種子、米ぬかなどから得られる植物由来の成分を、インキ固形分中に10%以上含有している「ボタニカルインキ」。 塗料として不可欠なもの以外は自然由来の成分を使用しつつも、鮮やかな発色はきちんと担保します。

あえて再生紙の表裏を変えて紙のざらざらとした面を外側にすることで、風合いやリサイクル紙のあたたかみを残したのもこだわりのひとつ。

紙袋はサイズごとに束にして段ボールに詰め、全国の店舗に発送されます。

2つの工場から生まれたショッパーがこちら。サイズは左からSS、S、M、Lサイズの全4種類です。マチを広めに取ることで、様々な商品を入れやすくするという汎用性を意識しました。手に取るとこれって再生紙なの?と思うくらいクリーンな白で、日本の工場の高い技術に圧倒されます。さらに SS、S、Mサイズの持ち手部分には紙で作った「平紐」を採用。持ち手の資源の分別が不必要なので、ショッパーはリユース後にそのまま古紙回収へ!

店頭でお買い物を楽しんでいただいた際は、ぜひショッパーにも注目してみてください。正面にはブランドロゴ、裏面には 期間限定で25周年ロゴを配置。両サイドにはグローバルワークのサステナブルな取り組みについてのステートメントの他、ボタニカルインクマーク、古紙配合率100%再生紙マーク、FSCマークをプリント。QRコード先ではブランドのサステナブル活動について発信しているので、ぜひご覧ください。